2010年2月20日土曜日

TAIP農場の豚小屋が焼討ちに遭う。



■高橋道郎・東ティモール訪問日録 【6】

【1月16日(土)】
 イリオマール第一村からTAIP農場のあるイラベレ村にに行く。 焼き討ちに遭ったTAIP農場を農場主ジョアンを含む4人で視察。

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●写真20: ラウテム県イリオマール郡イラベレのTAIP農場の豚小屋が焼討ちに遭った。その後再建された豚語小屋。6頭の豚が失われ2頭に減る。
●写真21: TAIP農場。焼討ちにあった豚8頭の小屋の後。最右端の方は2008年8月~10月まで来日したTAIPリーダーのジョアンさん。

ラウテム県イリオマール郡TNCC文化センターにてパブリック・ミーティングを開催。



■高橋道郎・東ティモール訪問日録 【5】

【1月15日(金)】
 ラウテム県イリオマール郡に移動。午後3時半からTBI(TNCC BIBLIOTEKA ILIOMAR)、TNCC-CCDM(CENTRO CULTURA de DIARECTO MAKALERO)、TAIP(TNCC AGRICULTURE ILIOMAR PILOTFARM)の3組織合同のパブリック・ミーティングを開催。この半年間の3組織の事業報告と会計報告を受け、次の半年間の事業計画と予算案を決定。

【TBI(イリオマール図書館)半年間の事業報告】
 蔵書2,547冊(テトゥン語:355冊、マカレロ語など地方言語:180冊。東ティモール原住民言語合計で535冊。 英語:1563冊、ポルトガル語:308冊、インドネシア語:76冊、フランス語:2冊、その他:63冊)。
 以下、来館者統計。
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[2009年7月]
 子ども(男・女):505人・492人
 大人(男・女) :32人・6人
 合計:1,035人
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[2009年8月]
 子ども(男・女):709人・619人
 大人(男・女) :22人・2人
 合計:1,352人
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[2009年9月]
 子ども(男・女):242人・191人
 大人(男・女) :35人・2人
 合計:470人
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[2009年10月]
 子ども(男・女):50人・27人
 大人(男・女) :45人・4人
 合計:126人
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[2009年11月]
 子ども(男・女):170人・98人
 大人(男・女) :48人・0人
 合計:316人
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[2009年12月]
 子ども(男・女):158人・123人
 大人(男・女) :33人・1人
 合計:315人
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[7-12月合計]
 子ども(男・女):1,834人・1,550人
 大人(男・女) :215人・15人
 合計:3,614人
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 開館日は、 月曜―金曜(午前・午後)土曜(午前のみ)。閉館は日曜。

【TNCC-CCDM この半年の成果】
 『LERO NIA HUN O ULUN』ドミンゴス・ファルナンデス著が完成。原稿受領。

【TAIP この半年の成果】
 [成果]:乾季にTNCCの連帯ローンで買い取ったバイクを駆使してイリオマールの市場の日に農場で生産した野菜、果物を販売し現金収入を得ることができた。今は豚2頭をイラベレ村の集落内のジョアンさんの宿泊先の近くで飼って育てている。
 [問題点]:2009年11月19日に8匹の豚を飼っていたTAIPの豚小屋が焼討ちに遭い、豚小屋と6匹の豚を失った。さらに豚小屋の火事で壊れて柵なしの状況で、水牛など放し飼いの動物がTAIP農場に侵入し野菜、果物、キャサバなどが食い荒らされ、大きな被害を受けた。原因についてはアビリオ・キンタオ・ピント顧問(イリオマール郡長)の解説によると、TAIPのあるイリオマール郡イラベレ村には3つの異なったあるグループが存在し、男性の安全管理者が常駐していないとこのような被害が起こりうる状況があるという。今回はTAIP農場主のジョアンさんがレジスタンス時代の闘いの登録でTAIPを留守にし、首都ディリに2週間ほど滞在したことがこのような事件の発生の理由であったと考えられるが、今後TAIP農場には常時安全管理できる男性を常駐させる必要があるだろう。これからの半年間のTAIP再建のため、第7次連帯ローンを寄贈。(無利子・無抵当シードマネーの哲学の3条件を継続)


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●写真17: ラウテム県イリオマール郡イリオマール第一村の図書館とマカレロ方言研究所のあるTNCCの文化センターでのパブリック・ミーティング。
●写真18: パブリック・ミーティング後の集合写真。
●写真19: TNCCイリオマール図書館(TBI)での子供たちの読書風景。

2010年2月19日金曜日

マクア語「最後の話し手」、フェリシダーデ・コレイア女史に会う。



■高橋道郎・東ティモール訪問日録 【3】

【1月14日(木)】
 AFMETを表敬訪問。言語出版プロジェクトのパンフ5冊寄贈。ファタルク語―英語の語彙集を含む。ロスパロスにあるVEKOMのGFRPバイオガスプロジェクト視察。TNCCマクア語プロジェクトのコーディネーターであるアルビーノ・シルバさんと会見。 消え行く原住民言語マクア語プロジェクト。消えつつある言語マクア語の最後の話し手三老人の一人アルフレド・ドス・サントスさんが2009年8月死去。90歳男性。第二次大戦中日本占領軍の見張りとして働き未だに賃金が未払い。残る二人の老婆のうち一人は病気入院中。ただお一人ご健康な1922年生まれ、88歳のフェリシダーデ・コレイアさんのご自宅をツツアラに訪問し会見。2人の息子・20人の孫・21人の曾孫を持つ。ラウテム県メハラの聖母訪問会の共同体を初めて訪問。日本人シスターと会見し、TNCC言語プロジェクトなどについて話し合う。その後、TNCCマクア語プロジェクト・ディレクターアルビーノさんと東ティモール最東端の島ジャコ島の見える海岸まで足を伸ばした。今回初めて東ティモール島最東端を訪問。どこまでも透明な青く澄んだ海の光景に感動。


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●写真12: ラウテム県ロスパロスにある現地NGO(VE-COM)の設置したGFRP発酵槽を使用したバイオガスシステム(展示用)。
●写真13: ロスパロスの農家に設置されたGFRP発酵槽のバイオガスシステム。
●写真14: マクア語「最後の話し手」二人の中の一人、フェリシダーデ・コレイア女史(1922年生・88歳)の自宅を訪問し会見。
●写真15: ラウテム県メハラの聖母訪問会の共同体を初めて訪問。(撮影:エウゼビオ〔Eusebio〕TNCC副代表)
●写真16: 今回始めて訪問した東ティモール民主共和国ラウテム県際東端。海の透明さに感動。
●写真17: ジャコ島を背景にTNCCマクア語プロジェクトディレクター・アルビーノさんと。(撮影:エウゼビオ〔Eusebio〕TNCC副代表)

2010年2月18日木曜日

バウカウ・サレジア女子修道会にて、フィロメナとリィディアに対する奨学金を交付。



■高橋道郎・東ティモール訪問日録 【3】

【1月13日(水)】
 TNCCとは別組織だが「ラガの花たち里親会」の寄付でラガ孤児院に寄贈する井戸についてラガ教会のローランド神父さんから嬉しい報告を受ける。新しい井戸が完成し孤児院への水を送るポンプとパイプ設置準備中。

 その後、TNCCナウウェティ語プロジェクト会議。『ナウウェティ語シリーズ 第7集』としてナウウェティ語を話す地方における結婚の伝統的習慣に関する研究完成。完成原稿を電子ドキュメントで受け取る。次なる第8集の主題は、ナウウェティ語を話す地域における家や墓の建設に関する伝統的習慣の研究である。「洗礼」を受けたか否かで異なる習慣が存在する。「山側に住む人」と「海側に住む人」の習慣の違い、そしてその本質的同一性の研究。

 TNCC奨学生フィロメナとリィディア(高校生)に対する半年分の奨学金を交付。KOKODESの返済分で新たに組織されたTNCC農業グループ・ハリフォルマと契約を交わし第一次連帯ローンを交付。TNCCの連帯ローンの三原則は「A:無利子 B:無抵当 C:シード・マネーの原則」。5年後に500ドルずつ2年で元本返済。第3の農業グループをバホ村に建設する新しいコーディネーターを組織し、新しい連帯ローンを発足させる。

 TNCCマカサエ語プロジェクト会議。セイシャルのジョアキム・ダ・コスタ・コレイアさん宅の庭で5人の参加で開催。マカサエ語文法書(ポルトガル語―マカサエ語―テトゥン語)の完成原稿原版を受領。今後半年の計画として、デイヴィッド・ダ・シルバさんが同文法書の英訳版を制作する。 ジョアキムさんは「道徳」についての市民教育書をマカサエ語とテトゥン語で執筆する。

 サレジア女子修道会アレックス院長、マリアフェ財政担当等シスターと会見。言語・出版教育プロジェクトのパンフレットを20冊寄贈。


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●写真8: 地方言語ナウウェティ語コーディネーター、アントニオ・メネゼス大学教員の自宅で打合せ。
●写真9: バウカウ・サレジア女子修道会にて、バウカウ高校生に対する奨学金交付。(撮影:エウゼビオ〔Eusebio〕TNCC副代表)
●写真10: バウカウ県バホ村。第2の連帯ローン農業グループ「ハリフォルマ」建設。コーディネータのジョゼ・ダ・コスタ夫妻と。
●写真11: TNCCマカサエ語プロジェクト会議後、ジョアキム・コレイアさん宅にて。

2010年2月17日水曜日

『ワイマア語会話集 第4集』の原版を受け取る。



■高橋道郎・東ティモール訪問日録 【2】

【1月12日(火)】
 メティナロのF-FDTL新兵訓練所で責任者のコロネル・ファルール司令官と会見。TAOP(TNCC AGRICULTURE OSSU PILOTFARM)の1月18日の会議への参加を依頼し快諾を得る。ブコリではTNCCワイマア語プロジェクトのアンドレ・ダ・シルバ中学絞語学教師と会議。ワイマア語―テトゥン語―ポルトガル語―英語―インドネシア語の会話集、『ワイマア語会話集 第4集』の原版を受け取る。その後、バウカウ県バホ村のTNCC農業プロジェクトグループ「KOKODES」と会議。1,000米ドルの連帯貸付が5年間で3倍以上の3244ドルの資産を形成していた。1000米ドルを2年間で返済し、同じバホ村に第2の農業グループを形成することを決定する。独立運動の英雄の一人ジョゼ・ダ・コスタさんがコーディネーターに指名される。ラガ孤児院の新しいTNCC奨学生セレスティーナ・カエターノ・メンデスの奨学金を寄贈。


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●写真5: メティナロの民族解放軍・自衛隊の新兵訓練所にて、ファルール司令官と会見。
●写真6: 『ワイマア語会話集 第4集』を完成したアンドレさん。
●写真7: バウカウ県バウカウ郡バホ村の農業グループ「KOKODES」定例会議後。中央に居られるのがコーディネーターに指名されたフランシスコ・レモスさん。

コモロのサレジア女子修道会本部にてシスター・フロリアナさんたちに会う。



■高橋道郎・東ティモール訪問日録 【1】

 首都ディリでエウゼビオTNCC副代表と合流し、1月11日~20日まで、ディリ ― メティナロ ― ブコリ ― セイシャル ― ラガ ― フィロロ ― AFMET ― ロスパロス ― メハラ ― ツツアラ―イリオマール(TBI・CCDM・TAIP) ― イラベレ ― ワトラリ ― ロイフノ ― オス―ヴェニラレ ― ディリまで道路事情の極端に悪い地方も含めて各地のTNCCの協力者と会議・交流を行いました。

【1月11日(月)】
11日午前、ダーウィンからディリ着。F-FDTLタウル・マタン・ルアクF-FDTL最高司令官とファロールの執務室で会見。TNCCの3大プロジェクトへの協力を要請、特に個別農家へのGFRP製バイオガス設備設置計画への協力を依頼し快諾を得る。午後、サレジア女子修道会コモロ本部でシスター・フロリアナさんと話し合い。その後タシトルのF-FDTL本部にてブリガデイロ・ジェネラル、レレ・アナン・ティモール副司令官と会見、TBI(TNCCイリオマール図書館)顧問としてTBI常駐スタッフの勤務条件についてアドヴァイスを受ける。夕方、ディリ・タイベシのTNCC事務所。テトゥン語の週刊新聞「テンポ・セマナル」(約3000部発行)の発行者ジョゼ・アントニオ・ベロ編集長と原住民言語問題などで会見。


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●写真1:コモロのサレジア女子修道会本部にて。シスター・フロリアナさんたちと。
●写真2:タシトルのF-FDTL本部。ブリガデイロ・ジェネラル、レレ・アナン・ティモール副司令官と。
●写真3:ディリ・タイベシのTNCC事務所。ジョゼ・アントニオ・ベロ編集長と。

2010年2月16日火曜日

TNCC東ティモール第31次訪問・高橋報告



敬愛する先輩・友人の皆様

1月28日(木)予定通り第31次訪問を終え仙台に帰着いたしました。 おかげさまでTNCC現地スタッフや19日から1週間デイリに滞在した仁井明・自然エネルギー部門責任者の温かい献身的なご協力もあって不十分な点を残しながらも所期の成果を達成し健康で職場復帰できました。

 訪問した各地にTNCC言語出版プロジェクトのこの半年の成果の以下5冊を30セット無償寄付をいたしました。

 (a) 『ファタルク語―英語 語彙集』(TNCC言語プロジェクト中央事務所/ジュスティーノ・ヴァレンティム著)
 (b) 『マカサエ語語彙集 ポルトガル語―マカサエ語―テトゥン語―英語―インドネシア語』(TNCCマカサエ語プロジェクトティーム著)
 (c) 『ワイマア語会話集第2集』(TNCCワイマア語プロジェクト/アンドレ・ダ・シルバ著)
 (d) 『マカレロ語を話すイリオマール地方の文化論』(CCDM/ガスパル・セイシャス著)
 (e) 『ドキュメント コロネル』(ファルール・ラテ・ライク著)


 自然エネルギー・GFRPバイオガスプロジェクトについては現地滞在のシスター・モニカ中村葉子さんのヴォランティアのテトゥン語通訳に大変助けられ、TAUP(TNCC AGRICULTURE UATOLARI PILOTFARM)コーディネーター、現地職業農業高校校長ザイナル・アビディンさん)にTNCC最初の施設を早急に設置する目途を得て帰国出来ました。

写真はTAUP代表6人とのバイオガス会議(1月23日午後)の様子です。

以降、2010/1/11~20の「訪問日録」を掲載していきます。

TNCC-JAPAN第42次現地支援訪問

TNCC-JAPAN理事長髙橋道郎は、タウル・マタン・ルアク大統領と8月9日(日)には私邸で、8月21日(金)にはTNCCタイベシ事務所で、2回会見した。写真は8月21日第6回TNCC全国農業会議に出席された時の会見である。 (8月21日午前9時50分TNCCデイリタイベシ事務...