2010年2月18日木曜日

バウカウ・サレジア女子修道会にて、フィロメナとリィディアに対する奨学金を交付。



■高橋道郎・東ティモール訪問日録 【3】

【1月13日(水)】
 TNCCとは別組織だが「ラガの花たち里親会」の寄付でラガ孤児院に寄贈する井戸についてラガ教会のローランド神父さんから嬉しい報告を受ける。新しい井戸が完成し孤児院への水を送るポンプとパイプ設置準備中。

 その後、TNCCナウウェティ語プロジェクト会議。『ナウウェティ語シリーズ 第7集』としてナウウェティ語を話す地方における結婚の伝統的習慣に関する研究完成。完成原稿を電子ドキュメントで受け取る。次なる第8集の主題は、ナウウェティ語を話す地域における家や墓の建設に関する伝統的習慣の研究である。「洗礼」を受けたか否かで異なる習慣が存在する。「山側に住む人」と「海側に住む人」の習慣の違い、そしてその本質的同一性の研究。

 TNCC奨学生フィロメナとリィディア(高校生)に対する半年分の奨学金を交付。KOKODESの返済分で新たに組織されたTNCC農業グループ・ハリフォルマと契約を交わし第一次連帯ローンを交付。TNCCの連帯ローンの三原則は「A:無利子 B:無抵当 C:シード・マネーの原則」。5年後に500ドルずつ2年で元本返済。第3の農業グループをバホ村に建設する新しいコーディネーターを組織し、新しい連帯ローンを発足させる。

 TNCCマカサエ語プロジェクト会議。セイシャルのジョアキム・ダ・コスタ・コレイアさん宅の庭で5人の参加で開催。マカサエ語文法書(ポルトガル語―マカサエ語―テトゥン語)の完成原稿原版を受領。今後半年の計画として、デイヴィッド・ダ・シルバさんが同文法書の英訳版を制作する。 ジョアキムさんは「道徳」についての市民教育書をマカサエ語とテトゥン語で執筆する。

 サレジア女子修道会アレックス院長、マリアフェ財政担当等シスターと会見。言語・出版教育プロジェクトのパンフレットを20冊寄贈。


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●写真8: 地方言語ナウウェティ語コーディネーター、アントニオ・メネゼス大学教員の自宅で打合せ。
●写真9: バウカウ・サレジア女子修道会にて、バウカウ高校生に対する奨学金交付。(撮影:エウゼビオ〔Eusebio〕TNCC副代表)
●写真10: バウカウ県バホ村。第2の連帯ローン農業グループ「ハリフォルマ」建設。コーディネータのジョゼ・ダ・コスタ夫妻と。
●写真11: TNCCマカサエ語プロジェクト会議後、ジョアキム・コレイアさん宅にて。

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