2012年1月2日月曜日

TNCC、2011年の活動と2012年の方針

特定非営利活動法人 東ティモール日本文化センター 理事長 高橋道郎

●昨年達成できたこと

(1) 特定非営利活動法人(NPO法人)として東京都に認証され(2011年4月26日)、港区法務局へ登記を完了した(同5月11日)。

(2) 1~2月に第34次、7~8月に第35次の半年ごとの現地支援を継続。エルメラ県グレノ郡ファトベシ村に「貴島正道・ウラール司令官記念TNCCパイロット農場」を東ティモール10番目のグループとして創設した。東ティモール最大の地方言語であるマンバエ語に関する「TNCCマンバエ語プロジェクトチーム」が活動を開始し、テトゥン語とマンバエ語の双方向語彙集を編集出版した。8月には首都ディリのTNCC東ティモール・ディリ事務所において2回目の「TNCC全国農業自然エネルギー会議」を開催し、TNCCワトラリ・パイロット農場で10年6月に創設された個別農家型バイオガス発酵槽を改良して、全国10カ所のグループへ設置する方向を確認した。TNCC全国言語プロジェクト会議とTBI(TNCCイリオマール図書館)会議も農業会議に引き続きそれぞれ第2回目を開催し、プロジェクトの継続発展を意思統一した。

(3) 「第5回希望の島・東ティモール」の公開集会を10月9日に東京・新宿のハーモニック・ホールで開催した。イジリオ・コエーリョ駐日新大使の講演、東ティモール議連の岡崎トミ子参院議員(同議連顧問)、ツルネン・マルテイ参院議員(同議連会長)、斎藤恭紀衆院議員や東ティモール関連団体らによるシンポジウムとミニライブを行った。参加者は70人。この集会への賛同金寄付者は78名に上った。11月26日には宮城県仙台市でも「第3回希望の島・東ティモール in 仙台」を開催し、東ティモール議連の議員参加(岡崎参院議員、今野東参院議員)を得て、東ティモールの言語問題(地方言語―国語―グローバル言語)について19名の間で報告・分析・討論を行った。

●今年実現したいこと

(1) 東ティモール現地支援を継続。12年1~2月にTNCC日本側から4人の代表団を現地に派遣し、ラガ孤児院で絵画・音楽の文化交流を行うとともに、TBI(TNCCイリオマール図書館)の支援を継続する。地方言語、農業の各グループとプロジェクトの継続発展を図る。TNCC奨学金制度を継続する。

(2) NPO法人化を踏まえ、TNCCの農業・自然エネルギープロジェクトに対し日本外務省の「日本NGO連携無償資金協力」を得られるように努力し、東ティモールの10地方農業グループに改良型バイオガス発酵槽を設置したい。

(3)  第6回希望の島・東ティモールの公開市民集会を10月14日(日)に東京・新宿のハーモニックホールで開催し、東ティモール民主共和国の完全主権回復10周年を祝する企画の一環としたい。併せて計画されている東ティモール関連団体による5月の10周年を祝う行事に参加するとともに関連団体が協力してこの行事を成功させるよう吉岡志朗事務局長を窓口として努力する。

(12年1月2日)

TNCC-JAPAN第42次現地支援訪問

TNCC-JAPAN理事長髙橋道郎は、タウル・マタン・ルアク大統領と8月9日(日)には私邸で、8月21日(金)にはTNCCタイベシ事務所で、2回会見した。写真は8月21日第6回TNCC全国農業会議に出席された時の会見である。 (8月21日午前9時50分TNCCデイリタイベシ事務...