2009.7.20 佐藤 秋雄
東ティモール日本文化センター(TNCC)のホームページに、「東ティモールのアレコレ、コボレ話を!」と、編集長から提起された。
このホームページでは青山 森人さんの現地だよりなどが人気を博しているもので、コラム的な何かを発信するとすれば、東ティモールへ年間2度約30日間は訪問する高橋 道郎さんがベターである。しかし、彼は多忙で難しいとのこと、それでは、イリオマールの図書館のお世話をされている京都の中口 尚子さんや山口県宇部市の川原 妙子さん、あーす農場の大森 昌也一家など、日常的に東ティモールの人々と関わっている方々が書かれてはどうだろうかとも思う。
また、今年9月から東ティモール人2人が長野県大町市の及川さんにいろいろお世話になるわけだし、及川夫人はテトゥン語も堪能と聞いているから、及川さんにお願いしてはと思いましたが、とりあえず、「オ前は、誤字脱字はおろか、て、に、を、は、もわかっていない厚顔無恥だから最初に書け!」ということになりました。
しかし、東ティモールについては一知半解も良いところで、「アレコレやコボレ話」など書きようもない。でも、東ティモールへの片思い、恋心を吐露することぐらいなら、思いつきと直感で作文することはできる。
後に、高橋 道郎さん、吉岡 志朗さん、仁井 明さんを始め、皆様方によりカッコよくしていただけるのではと思っている。
私が一番心配しているのは、東ティモールに石油が沢山出て来て、オーストラリア、北アメリカ、インドネシア、中国など超大国に都合の良いようにゴチャゴチャにされはしないかということだ。 袖の下を一杯もらう数人の偉い人達が「独立の気概、独立政党フレテリンや民族解放軍の仲間の犠牲者たちの血を無駄にしないか」と言うことだ。
昨年イリオマールから農業研修で来日した農民は、東ティモールの日本大使に、「政府の役人になれ!」と盛んに口説かれていた。 しかし、彼はキッパリと「地域をしっかりとしてからでも遅くない。」と応えていた!。
彼は、私の心配を少しはわかってくれているのかなぁ。
東ティモールには、彼のような気骨のある青年がいまだ健在である。
政府がごちゃごちゃしても地域コミュニティーが健全である限り、ポルトガルやインドネシアに侵略されたようなことは二度とあるまい。 中国や北アメリカ、オーストラリアが触手をのばしても、屈服するのは一握の為政者にすぎないであろう。
この希望はあまりにも楽観的すぎますか?
(了)